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2010.04.22 (Thu)

匠の間。 ソラニン

ソラニンソラニン チラシ

これ、スゴくいいです。ぼく、ビックリしました。原作とか読んだことないし、観に行くまでは、宮崎あおいちゃんが彼氏を想ってバンドを組んで彼の意思を継いでいく映画だと思ってたんですけど、そんなチープなものじゃなく、思わず涙せずには見られない、心のひだのひだの奥深くを描いた素晴らしい映画でした。


人が生きていく上で膨大な時間を費やすのって、結局はありきたりの単調な毎日。夢や希望を持つ前に、社会の渦に巻き込まれて、上を見ることも下を見ることもできずに、ただ今いる自分の居場所がどうにも腑に落ちず、だけどそこからどうしていいのか、どうしたいのか、わからない。


この不安ってかなり多くの人が抱えている悩みと呼んでいいのか分からない部分だと思うんです。だって、説明のしようがないんだもん。友達に伝えるとしたら仕事辞めたいとか、どっか旅行でも行って日常を忘れたいとか、そういう形になっちゃう。でも、この映画であおいちゃんは言うんです。「ずっと、怖かったんだ…。」
ハンパないですよ。この視点を持ち合わせる表現者ってぼくは素晴らしいと思う。原作者しかり、この間を紡いだ監督・キャストしかり。先の見えない未来を思うと、みんな怖いんです。でも、それって誰に言っても解決できる問題じゃないから、難しい。


そして、このテーマに寄り添うように難しいのが、今の自分と未来の自分の折り合いの付け方。ぼくは常日頃から人間とは多面性の生き物だ!と思っているのですが、今回みごとにその描写を見せてくれたところは、最高に心のひだを刺激されました。あおいちゃんの彼氏の不安と葛藤は、ホント素晴らしい描き方だと思う。


久しぶりに劇場に行けて、こうしてまたひとつの素晴らしい作品と出会えたのは本当によかった。この映画は、とにかく、泣きにしても笑いにしても匠の間で観客の心を鷲づかみにする秀逸作です。そして、脚本家の構成も素晴らしく、じつに心地よい流れで魅了してくれた作品でした。チャリのシーンはまじヤバいです。




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テーマ : 映画館で観た映画 - ジャンル : 映画

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13:02  |  そうだ 映画館、行こう。  |  トラックバック(1)  |  コメント(0)
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