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2010.09.26 (Sun)

孤独と向き合う。悪人

悪人

まずはお詫びしたい。深津絵里さんが過激なシーンを演じているという動機で見てしまったことを…。この『悪人』はそんな低次元で見てはいけない、骨太のすばらしい作品でした。ぼくなんて涙してしまうほど心に響きました。
物語は出会い系サイトで出会った男女の愛憎劇なのですが、これってワイドショーなんかでもちらほらとみられるような、ある意味ありふれた題材。しかし、その渦中にある当人達の想いや家族の想いなどを深くえぐっていくと、とても心に突き刺さる作品になり、誰しもが感じている孤独と繋がっていました。


ぼくなんてこうしてコツコツとブログを書いているのは、なんといっても誰かに認めてもらいたい・共感してもらいたいという願望があって続けていることです。最近流行っているツイッターなんてまさにその代名詞で、自分のつぶやきを誰かに受け止めてほしいという思いに溢れているツールだと思います。
『悪人』では出会い系サイトがそのツールになっています。よりダイレクトに誰かと深く繋がりたい。いまの自分を受け止めてくれる相手に出会いたい。いまの自分をどこか違う価値観の世界に連れ出してほしい。人が抱える孤独とは、この社会から隔絶された・取り残された感じを胸に抱いたときから徐々に膨らんでいってしまうものなのではないかと思いました。


友達の誰かと比べて、一般的な対象と比べて、胸の中にもやもやとした漠然とした欠乏感を抱く。本当に繋がりたい相手、本当に認めてもらいたい相手が誰なのかが分からない。いや、むしろ存在しない。だから、誰かに認めてもらいたい。受け止めてもらいたい。ここじゃないどこかに、いまの孤独だけでもいいからぬぐい去って貰いたい。




李相日監督のセンスはとても素晴らしかった。そして、そのセンスを光らせたキャスト陣には賞賛の声を惜しみなく捧げたい。ラストで魅せた妻夫木聡さんの顔。体を張った演技と繊細な感情表現で魅了した深津絵里さん。柄本明さんの娘を失った悲しみに翻弄される姿が目に焼き付いて離れない。立ち居振る舞いすべてに役の人生が溶け込んでいた樹木希林さん。例をあげたらきりがないほど、すべてのキャストが監督のセンスを体現していました。


人がいて社会があって、その中で生まれる心のシコリ。映画を作るものとして、この観点をぼくはとても大事にしています。そして、こういった作品が素晴らしい感性で紡がれることをとても嬉しく思います。娯楽としての映画がある一方で、生き方を考えさせられる映画がある。真剣に生きているから悩み・もがき・苦しむわけで、そういった人たちに映画を通してメッセージを伝えることができるのなら、ぼくはどんな苦労も惜しまずに表現することに身を捧げたい。





おしてぇ。

テーマ : 映画館で観た映画 - ジャンル : 映画

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11:55  |  そうだ 映画館、行こう。  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

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