2009.05.11 (Mon)
第4話:真相 College 【ザ・ソプラノズ】
今回のエピソードはかなり盛り沢山です。
トニーと娘の大学下見ツアーに、妻の不倫!?そして、昔組織を裏切った男の暗殺という濃密な1時間になっていました。
今回のテーマは正直に話すことが良いのか悪いのかってところだったと思います。
娘はトニーがマフィアであると薄々気付いてはいましたが、はっきりと父からマフィアだと言われたことはないので、モヤモヤしたものが彼女の中にあったと思います。
そしてそれを追求して聞いてみるのですが…。
うーん、トニーとしては非常に難しいですよね。
この答え方が男であり大人であり父としてはベターなのかなって気はします。
そして妻の不倫エピソードに関しては、非常に面白かったです。
だって、彼女はカソリックのクリスチャンで、不倫相手は神父さんというまさに危険な領域であり、その二人が一晩共に過ごしてしまうことになるんですから…。
それにしても『ザ・ソプラノズ』はキャラクターの設定具合が秀逸です。
マフィアの夫にクリスチャンの妻、この軸だけでもかなり深い問題提起や発展が望めそうですが、敢えてさらっとそこを扱うあたりは、エミー賞を受賞している作品ならではの貫録なのかなって感じです。
この先この設定がどのように活かされていくのか楽しみにしつつ、また次を見たいと思います。
■関連記事はこちら。
⇒第5話:悪夢 Pax Soprana 【ザ・ソプラノズ】
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2009.05.13 (Wed)
第5話:悪夢 Pax Soprana 【ザ・ソプラノズ】
ファーストシーズンの物語も中盤に差し掛かってきました。
私が借りているDVDには、一本につき2話ずつ挿入されていて、結構借りるのに効率悪いなって思っていたら、次のセカンドシーズンからは一本に3話入ってるみたいです。
全シーズン見るためにも、借りる金額を抑えられるのは嬉しいことです。
さてさて、今回のエピソードはタイトルとは裏腹に安堵な状況という気がします。
まぁ物語事体はマフィアの世界なので、人もまた死んじゃったりしていますが、今まで起きていた様々なトラブルが一旦収束されそうな気配を見せているという部分で安堵という言葉を使いました。
でも、やっぱり一筋縄では終わらないのが『ザ・ソプラノズ』です。
今回はトニーがEDになっちゃいました。
勃起しなくなっちゃって、しかも精神科医のメルフィに恋心まで抱いてしまうという、とんでもない方向に話が進んでいきます。
妻に愛人に精神科医とトニーはかなりの女好きですね。
しかもどの女性もはねっかえりで、なかなか思うようにならない相手ばかりです。
こんなに手広くしなければ余計なストレスを溜めずに済むだろうに、ストレスを溜め込んでもスッキリしたい男なんでしょうかね。(笑)
今回のラストで警察だかFBIに密かに写真を撮られたりしていたので、もしかしたら今後の展開でマフィア対警察組織的な話も盛り込まれてくるのではと期待に胸を膨らませて、また次を見てしまうのでした。
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⇒第6話:宿命 Down Neck 【ザ・ソプラノズ】
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2009.05.15 (Fri)
第6話:宿命 Down Neck 【ザ・ソプラノズ】
一難去ってまた一難とトニーの悩みは尽きることはありません。
今回は、息子のアンソニーが中学校で問題を起こしてしまうことで、トニー自身の少年時代の回想が入り、マフィアの息子として育ったものの生き方にスポットが当たっています。
親の顔とマフィアのボスの顔、どちらもトニー自身ですが、どちらかに針を振って考察しなくてはならない時には、この両面の顔の隔たりに葛藤が大きくなってしまいます。
この構図は非常に興味深く、人間が一面性ではないという部分を分かりやすく示してくれている脚本になっていたと思います。
何かの問題に対処するとき、人間はそれに合わせて対応を図ります。しかし、別の問題が起きた時に対応する様は、前回とは逆の答えを出してしまったりもするものです。
ザ・ソプラノズはこういった人間ドラマを巧みに取り上げて提示してくれていると、ここまで見てきて思い始めました。
なんとなくダラっと見ている分にも十分楽しめる作品ですが、一話に対して深く考察していくと人間の心にある繊細なひだの部分をきちんと捉えて描いていることが理解できます。
ヒューマンコメディでありながら考えさせる。
簡単に書けそうな脚本ですが、意外に難しいのがこういったジャンルなのかも知れませんね。
次回はどんな物語が展開されるのか、また次に手を伸ばしてしまうのでした。
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⇒第7話:伝説 The Legend of Tennessee Moltisanti 【ザ・ソプラノズ】
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2009.05.17 (Sun)
第7話:伝説 The Legend of Tennessee Moltisanti 【ザ・ソプラノズ】
物語も終盤に差し掛かってきて、コメディ色は小さくなり上質な人間ドラマが色濃く展開されるようになってきました。
今回の話では遂にマフィア対警察組織という構図が全面に表れてきて、一般人の私ですがついついトニーになんとか逃げ延びろと声援を送ってしまうのでした。
警察組織とマフィアの水面下での戦いが起こっている最中に、やっぱりやってくれましたよ、トニーの一番下の子分クリスが大暴走です。
なかなかファミリーに認めて貰えず、正式なメンバーには加入できない苛立ちから、映画で一発当てるために脚本を書いてみたり、時間待ちが長すぎるパン屋で銃をぶっ放してみたりと、やんちゃに歯止めが利かない状況になってます。
『ザ・ソプラノズ』の出演者年齢は子供を除くとかなり高く、おじさま・おばさま達が多いので、若手のクリスの存在は結構際立つのですが、なかなかガッツリとスポットが当たってエピソードが語られることがなかったのです。
そして今回ガッツリとスポットが当たったと思ったら、若者のジレンマを上手く表現した物語構成になっていて、10年前の作品なのに全然色褪せない共感を呼べる内容になっていました。
最初の3話くらいまでは、ながら見で気軽に楽しんでよ的なお気楽なドラマかと思ってましたが、ここまで見てくるとちょっと一味違うなという意識が芽生えてきました。
これからラストに向けて一体どんな展開が巻き起こるのか、もう見るのが止まらなくなってきました。
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⇒第8話:露見 Boca 【ザ・ソプラノズ】
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2009.05.19 (Tue)
第8話:露見 Boca 【ザ・ソプラノズ】
今回のエピソードはヤバイですよ!
遂にジュニアとトニーの全面対決の様相が色濃くなってきました。
お互いが持っている弱みの露見によって、微妙なバランスで均等を保っていたものが崩れていきそうになってます。
さらにマフィアの倫理観に対する問題も実に上手く扱われていました。
精神科医のメルフィがトニーに問いかけた言葉が印象的でした。
「なぜあなたは物事を正すのは自分でなければならないと思うんです?」
確かに…!って感じです。
マフィアの世界でボスという地位につけば、どんな揉め事も判断は自分になってくる。しかし、それはその世界の中での物事に対してで、それ以外のことに対してもマフィアという顔でドンドンと踏み込み勝手に制裁を加えてしまう。
偉くなればなるほど、マフィアの世界に限らず、自分が全てのことを判断し正してやろうという気になってしまいがちですが、それ自体が間違いではないのか?という考えが抜けていってしまっている自分に気づかない。という見方が面白かったです。
私もこう言った部分が少なからずあると思うので、今一度自分にその資格があるのかないのかという部分にもきちんと目を向けて物事を見つめることをしていきたいと思わされました。
次回以降トニーがジュニアに殺されてしまう可能性が出てきたところがかなり気になり、また再生ボタンに手が伸びそうです。
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⇒第9話:標的 A Hit Is A Hit 【ザ・ソプラノズ】
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